無言館巡回展へ

※ 9日土曜日、愛媛の友人Yに誘ってもらい岡山牛窓で開かれていた「無言館ー戦没画学生魂のメッセージ」を観に行った。

私にとっては2年半ぶりの県外への外出だ。バッグにヘルプマークもちゃんと付けた。

↓は肺がん手術後4ヶ月で東京へ出かけた時のブログだ。

sanamori.hatenablog.com

この時も駅の階段でへたり込むことがあった。

 

今回は水頭症の手術後6ヶ月で私にとっては冒険だが、長野上田は遠いので岡山で開かれるならぜひ行きたいと思った。

Yとは岡山駅で合流し、初めての赤穂線に乗った。

赤穂は車谷長吉の故郷、牛窓想田和弘の映画「港町」の舞台になったところで、想田の連れ合いの故郷でもある。初めて観た彼の作品は「精神」で、彼も学生時代燃え尽き症候群を経験しているので、このようなテーマに関心が向かうのも必然だったのだろう。

 

会場の瀬戸内市立美術館だが、瀬戸内市自体全く知らなかった。

2004年11月牛窓町邑久町長船町の3つが合併し誕生した市だという。

合併前の町名はそれぞれ味わい深いが、瀬戸内市とは何とも味気ない。

 

4Fにある美術館入り口

 

美術館建物をでたすぐ南側の風景

 

Yが調べてくれていたおしゃれなイタリアンの店ロッサでお昼を食べる。

このロッサを探してGoogleマップでナビしながら歩くがうまく辿り着けず、結局人に尋ねながら到着。有名な店らしいが、パスタもピザも美味しかった。両方頼んで半分こして食べた。

 

店の裏がヨットハーバーで、綺麗な海とエキゾチックな雰囲気が楽しめる。

 

さて今回の巡回展は90点の作品と160点の資料からなっている。

その中の一つに日高安典の描いた「八月のホロンバイルの夕暮れ」があった。

ホロンバイルといえばノモンハンの舞台だが、日高安典は1918年種子島生まれで、満洲に出征し1945年ルソン島で戦死している(享年27歳)。ノモンハンで1939年5月〜9月の戦闘に参加していたのかどうかは彼の軍歴をみないとわからない。

しかし当時も今も常に日本国が葬り去ろうとしているこの戦場の風景は貴重な一枚だ。

 

日帰りの旅は可能なことがわかったが、連れがいたので助けられた場面も多かった。

翌10日の昼ごろから喉が痛み始め咽頭炎を起こしているのがわかった。

以前処方してもらったアセトアミノフェン錠があったので、飲みながら様子を見ている。

スマホの記録では土曜日の歩行距離は3.6kmなので大したことはないが、やはり久々の外出だったので疲れたのだろうと思う。