カンボジアで。

カンボジアと言えばアンコール遺跡群だが、私は湖で暮らす水上生活者のありように強い衝撃を受けた。
持っていたイメージを遙かに越える貧困があった。
これでは、インドやバングラデシュ中央アフリカも行ってみなければ分からないと思った。

また北の遺跡に向かうタイへ通じる造成中の道路では、近辺の住民が道路を封鎖し、トウモロコシを買わないと通さないという光景に出くわした。
まず日本では考えられない。

遺跡の各地で、地雷などで体が不自由になった人たちが、民族楽器を演奏しお金を得たり、小さな子供が土産物を押し売りに来る場面が多く見られた。

市場でもどこでも売られている商品に値段は付いておらず、領収書やレシートの概念も全くない。
ほんの車で30分のところでも生活は全く異なる。
郊外は電気・水道はもちろん風呂・トイレもない。

買い物は全て米ドルででき、シェムリアップ市内は英語で事足りる。