June 23rd

★ 今日は戦死した伯父の69回忌であると同時に、沖縄で戦争が終結して66年の記念日だ。
 
今年はいつまでも肌寒く体調管理が難しかったが、3日ほど前から急に暑くなり、今も温度計は30℃を示している。
私が読んでいる新聞には、沖縄戦慰霊の日のことは、まったく書かれてなかった。
沖縄はどんなふうに今日を迎えているのだろうか?
 
 
★ 宮尾登美子原作「櫂」 十朱幸代・緒方拳主演(1985作)
 大正から昭和初期にかけての高知が舞台。 女衒(ぜげん)という職業は、今は公にはないが麻薬や臓器また子どもの売買などと同様に、裏社会に存在する。
裏社会と表社会はまるで別な人間が営んでいるのではなく、ジキルとハイドのように同一人物がそれぞれ使い分けている。
金と権力を手に入れた男も、自分の妻を思い通りにすることはかなわなかった。
 
先日収監されたホリエモンはかつて言った。 「金で解決できないものなんてあるわけないじゃないですか!」。
彼はきっと今でもそう思っているのだろう。
 
 
★ 林芙美子原作「浮雲」 高峰秀子森雅之主演(1955作)
 戦時中から終戦後数年までの主に東京が舞台。
オープニングで、仏印に進駐していた日本軍が農林省から技師を軍属として派遣していたことが、描かれている。
時代の混乱期に怪しげな宗教でぼろもうけする人など、混乱期という意味では現在にも通じるところがあり、示唆に富む部分もある。
 
2本ともおもしろい小説を読むのと同様、小説は読み終えるのに数日かかるが、映画は2時間で終わるので手っ取り早い。