Memories

★ 集団生活にまつわる給食や弁当の思い出がある。
 
寺の住職が園長をしていた保育園では、給食の時刻になると、すのこを敷いた渡り廊下を通って給食室に移動した。
どんなものを食べていたかはまったく記憶にない。
 
小学校に併設された幼稚園では、6年生が配膳と片付けに来てくれていた。
給食を作る場所は、校庭の東にあり、今のようないくつかの学校のをまとめて作るセンター方式でないので、出来立て熱々のメニューが食べられた。
嫌いなメニューをひとつだけ覚えている。
それは、ゆでたマカロニにきなこをまぶした一品。
 
中学では給食がなく弁当。 購買部にパンと引き換えるプラスティックの食券を売っており、弁当が用意できない人はそれを買って、昼食時にパンと交換する。
冷たいごはんを食べていると、のどに詰まりやすく、弁当箱の蓋に入れたお茶で流し込んだ。
お茶は学校で用意してくれていた。
大きなやかんが教卓の上に置かれていた。
 
高校はもちろん弁当だが、この頃が一番空腹感が強かった気がする。
3年の後半くらいになって、簡単なうどんなどを出す食堂が教室の空き部屋を利用してできたが、わたしは行ったことがない。
何年生の時だったか覚えていないが、駅前にうどんやができ、一玉30円で素うどん(ねぎ・しょうがは入れ放題)が食べられた。当時もセルフサービスだった。
4時台の列車に乗る前に、ここでよく食べた。
この頃の空腹感が懐かしい。