原発について

★ 原発についての基本的知識はアーサー・ビナード氏の発言や著作から得た。
 
2011.3.11以来日本国内のすべての原発が稼働を停止し、2012夏から約1年間大飯3・4号機が再稼働したが、2013夏から定期検査のために再び運転停止し、現在国内に稼働中の原発はない。
 
先日5月21日、大飯原発運転差し止めを福井地裁は命じた。
判決は、個人の生命、身体、精神に関する利益など憲法が保障する人格権は、原子力利用など経済活動の自由より優先すると指摘した。
自明なことに思えるが、今の日本では自明でないのだ。
 
この判決の二日前の5月19日付日経新聞は、週に一度のグローバルデータマップで、世界17ヶ国の3.11前後の原発数を掲載し、特に中国の新設計画を指摘している。
文末は――国によって理由は様々だが、原発に頼らざるを得ない事情がある。――と結んでいる。
そうじゃない。 しかし、まったく日経らしい論調だ。
 
今年4月3日には、青森県大間原発建設差し止めを求め、対岸の函館市が提訴した。
山口県上関原発建設を阻止するための祝島住民(500人足らず)の闘いは30年以上続いている。
首相官邸前で毎週金曜日夜に開かれている脱原発を訴える集会は、2012年3月から始まり3年目に入っている。
国民の持続的な意思表示をメディアは無視し続けている。
 
原発がエネルギー問題でなく、環境問題でなく、プルトニウムという核兵器製造機であることを世界の多くの人に知ってほしい。
事故直後の計画停電という茶番。 
節電の題目を唱えながら、オール電化を推し進める矛盾。
 
原発の歴史を調べていくと、中曽根康弘正力松太郎らの名前と同時にCIAの関与、原子力委員であった湯川秀樹の抗議の辞任などがわかってくる。
 
疲れたので、今日はこの辺りで。