2016歩き旅

★ 2/22~3/3まで沖縄を縦断した。
今年の旅は2007年6月10日に宗谷岬を出発して10年目の最後の歩きだった。

イメージ 1 那覇市役所の前で、古くからの友人夫妻がわざわざ私のゴールに合わせ沖縄入りし、旅の最後を祝ってくれた。

何度も練習して書いたという毛筆の垂れ幕と、花かごまで準備するという念の入れようで、本当にうれしかった。
まったくの個人的な10年計画の完遂をこんなに共に喜んでくれるなんて。


イメージ 2 那覇の久米にある中華料理屋「漢謝園」で祝杯を挙げてもらった。

この店のおかみさん(58歳)にたまげた。
長春から日本に来て15年になるというが、驚くほど勉強熱心で、漢字で日本語を書きながら、覚えようとする。
こういう人と、日常やり取りしていたらお互い日本語も中国語も上達するだろうと、3人で話した。
那覇に行ったらまたぜひ訪れたい。


イメージ 3
歩き旅ではほとんど観光はできないが、歩き8日目糸満市大度の民宿を出発し、喜屋武岬に行った後轟壕に向かった。
懐中電灯とヘッドランプの二つを点けて中に入った。
亡くなった人を祀る祭壇がいくつもあるが、この写真の右上部の暗い部分は川が流れている。
壕に入るとすぐに水の流れる音がするが、この川があったことが、不衛生にならず生活できたことはすぐに想像できる。

暗い壕の中でじっとしていると、当時の人々の何万分の一かの恐怖と絶望が伝わってくる。
ここを訪れた翌明け方、2年前に亡くなった友人の夢を見て目覚めた。
壕の中で死者の霊を感じたせいかもしれない。