映画「万引き家族」イオンシネマ高松東

※ 話題作のせいか観客は多かった。
是枝作品はこれまで「誰も知らない」そして父になる」「海街diary」の3作を観ているが、今回の「万引き家族」が最も良かった。
それは今の日本社会が抱える問題を幅広く捉えていたからだ。

幼児虐待や育児放棄、被雇用者の無権利状態、福祉行政の形骸化、援助交際や売買春などなど。
東京オリンピックやインバウンド増加のニュースの陰で、見えにくい日本社会の実態を、受賞で世界に拡げてくれた事はうれしい。
また世界に受け入れられたという事は、同じ状況が世界にあるという事で、映画の力を感じる。

この作品を観て、以前観た「イゴールの約束」も思い出した。
アフリカからやってきた不法就労で働いていた男が、フランスの建設現場で労働災害で亡くなる。
雇用主はその死をなかったことにするが、雇用主の息子である少年は亡くなった男の妻子を救おうとする。当然ながら父親とは決別する。
この少年はガソリンスタンドで、顧客から財布を盗んだりもする悪い少年だ。
しかしその少年が命をかけて人を救おうとする。
人は良い人間、悪い人間と分ける事はできない。

この万引き家族が心優しい人たちであることが、昔見た映画を思い出させた。

エンドロールにデーター処理で映画製作に関わった次男の名が出た。
その事は息子から聞いていたので、いつもなら終わるや否やトイレに直行するのだが、我慢して最後まで見続けた。
息子にとっても記念すべき作品になった事だろう。



※ 食用カエル近況

イメージ 1

画面が暗くて見にくいが、真ん中にいるのがお分かりだろうか。
近づくとすぐ池に入るので、これは部屋のガラス戸越しに拡大して撮った。
体が大きくなり、セメントの境界に並行に座っている。(これまではいつも直角方向だったが、並行でないと体が乗り切らなくなったと思われる。)
4~5日前ヘビがこの写真の右手側から池に入って行くのを見た。
てっきりカエルを狙ってやってきたと思ったが、昨日の時点でカエルはまだ健在だ。