北海道徒歩の旅 ⑧羽幌~小平 ⑨小平~留萌

6/18 早朝出発が多いので、この日もコンビニで冷や麦を買って食べる。
食べやすいので、朝食や昼食によく同じ品を買った。

上平の風車群の辺りで、雷が鳴り始め降り出す。
カッパの上のみ羽織ったが、ズボンをはくための雨をしのぐバス停がなかなか見あたらない。
ズボンの膝が濡れてくる。

「米作発祥の地」の記念碑があった。
宿のボイラーが故障し、風呂が遅くなった。
風呂に入らないと疲れがとれないので、とにかく入れてよかった。


6/19 鰊番屋はとても立派な建物だった。
番屋というのは魚群の監視小屋だと思っていたが、漁期に漁師たちが生活する場所をいうのだと初めて知った。
北海道独特の言葉のようである。
説明板に200人規模とあったが、鰊漁は当時一度の漁で一年分の生活費を稼いだという話を聞いたことがある。さぞかし荒々しく、活気にあふれた場所だったと想像される。
小平トンネルをぬけ、小平蘂(しべ)川を渡ってすぐのコンビニで、ブレンドコーヒーが椅子に座って飲めた。久しぶりにコーヒーで美味しかった。
鬼鹿を出てからずっと、南に雪を被った山が見えていた。
暑寒別岳」だと教えてもらう。この山の札幌側が湿原で有名とのこと。

ここからしばらくはこれまでで最高の美しさだった。
浜の白い波、海や空の青さの違い、遠方の山の藍色、近景の緑の山。
歌いながら歩いた。