今日思ったこと

朝、門入ダム東の剣山へ歩いていたとき、つけていた携帯ラジオで、大阪の弁護士大平光代さんが昨年9月に女児を出産していたことを知った。
彼女は凄まじい経験とよりよく生きようという意志で弁護士になり、途中中断して大阪の行政改善にも尽力した人だ。
帰宅してからネットで調べると、生まれた女児はダウン症と心臓病を患っていたが、それを克服する過程で、彼女の仕事はより深まっている様子だ。

歩きながら思い出していたことがある。
一つは同年輩の友人が40歳代の頃、選挙の投票の際、義父から○○さんに入れよと言われたと聞いてとても驚いたことだ。
そのことを話した友人は淡々として、あまり違和感を持っていないことにいっそう驚いたことを思い出す。
人権感覚というのはもちろん学歴に無関係で、文盲の人でもこういうことは言わない人は言わず、高学歴でも言う人は言う。
では人権感覚とはなにか? それは培われるものなのか?

二つ目はやはり同年の友人で、彼女とは中学時代の同級生だが、とても成績優秀な人だった。
高校を卒業して某大企業に就職したが、そこで社内恋愛で結婚した。
結婚してかなりの年月が経った頃、夫から結婚に際してその友人の身辺を興信所に調べさせたということを聞いたと、これまた嫌悪感なく話すのだ。
自分の目を信じず、そのことに責任を持たない。
調べてもらっても自分は困ることはないから構わないと言う。ちがうだろ!!

これらのことは同根だ。自分の人権が踏みにじられていることに対する無感覚。

ぼんやり歩くことも多いが、とりとめもないことを考えたり思い出したりしていることもある。