室礼(しつらい)

新聞に「室礼(しつらい)」が載っていた。
辞書をひくと、
 「平安時代、晴れの日に、寝殿の母屋や庇に調度類を配置して、室内に施した装飾。」とある。
「補理」「設い」と書く場合もある。

最近は玄関やちょっとしたカウンターなどに置いた、それぞれの季節を感じさせるディスプレイをさすようだ。
やってみようという気になって、小ぶりの縮緬風呂敷を敷き、蔓で編んだかごの中に柊一枝と一合升に五色豆を入れて置いてみた。
鰯の代わりに、長男が小学校か中学の時か忘れたが、魚を貼り絵にした色紙があったので、後ろに添えた。
節分の室礼ができあがった。

二十四節気とまではいかずとも、十二節気くらいはやりたいものだ。
堅苦しく考えなくても、季節を感じるものを部屋の隅に置き、気持ちにゆとりをもたせたい。