山の美しさ

山の色彩の美しさは、一般に秋が好まれる。
しかし今の季節の緑の多様さは、無数と言ってよい。
それがグラデーション状態でなく、ランダムにあるものだからいっそう美しい。

「カラマゾフ・・」を読んでいて、(神がかり)は横溝正史の「獄門島」につながり、(一本のねぎ)は芥川の「くもの糸」につながる。
印象に残るディテイルは、こんなふうにほかの作品に拡がり、またそれぞれに味わいを深める。

しかし、雨が多い。
天気がよいと外に行きたくてウズウズするが、雨は読書によい面もある。