米原万里著「オリガ・モリソヴナの反語法」

昨夜読了、今年読んだ本の中で、最も当たりだった。
著者はエッセイが多く、これは唯一の小説らしい。

1937から38にかけて、無実の罪で収監されたバイコヌール女性刑務所の実態が描かれている。
1949頃から始まった「反コスモポリタン・キャンペーン」も新たに知った。
グラスノスチは20年前に始まったが、まだまだ謎が多い。
邦訳されていない文献もかなりあるようだ。