About my sisters

目覚めたとき、姉のことを夢見ていたことに気づいた。

私には二人の姉がいる。
悲しいことに私の二人に対しての人間的評価は低い。
5歳上の姉をA子、3歳上の姉をB子としておこう。
母が離婚状態になったのは、私が生まれてまもなくのことだろう。
正式に離婚が成立したのは、1958のことだと思う。
姓が変わったのを記憶している。

A子は母の養父母に引き取られ、B子と私が母に育てられることになった。
A子が中学を卒業するころ、男遊びが激しく養父母の手に負えないということで、母が引き取り私立高に入れたが、長続きはせず退学した。
その後、理容学校に通わせたりタイプライターを習わせたりしたが、いずれも続かず19歳のころ大阪へ出て行った。
大阪で知り合った男との間に子供ができ、正式な結婚をし、20歳で女の子を生んだ。
結婚生活は3年ほどしか続かなかった。
その後数人の男と関係し、そのうちの一人とは二度目の法的な結婚をしたが、これも1年で終わる。
この男との間には男の子が生まれたが、その子は父親が引き取った。
A子は母に育ててもらっていないことをずっと恨んでいた。
A子は最初の夫との間にできた女の子(看護師で今年42歳になる)と岡山で暮らしているはずだ。
私とはもう15年ほど音信がない。

B子は小さい頃から気性が激しくいじわるだった。
小学校高学年の頃から母に対しても反抗が激しく、家庭内暴力もあった。
中学の頃創価学会に入信した。
東京の短大を卒業して、あちらで就職していたが、栃木出身の同じ学会員の人と結婚した。
すぐに妊娠し、出産のため香川に帰っているとき離婚した。
結婚生活は1年もないだろう。
このとき生まれた女の子は今年31歳だが、母親とは異なる新興宗教の信者になっている。

つまり母と二人の姉はどちらとも関係が悪く、三女の私は昔から母の面倒を見ることを考えていた。

そんなわけで、姉たちとは疎遠で、普段頭の隅っこにもないのだが、夢をみたことで書き留めておこうと思った。
なかにし礼の小説に「兄弟」がある。
彼の兄に対する気持ちとわたしの姉たちに対する気持ちは似ている。