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☆ 母の後期高齢者高額医療費支給申請書なるものを提出するため、支所へ出かけた。
ひと月ごとに一定額を超えた医療費が払い戻される。
介護費と医療費の合算制度も始まり、該当者には申請書類が送られてくるそうだが、年末になっていろいろ申請があるのは、あわただしさに拍車をかける。

☆ 今春家業が倒産した友人が久しぶりにやってきた。
なんとかそれぞれ家族の見通しが立ったようで、安堵の表情がうかがえた。

☆ 夫がガラス拭きを少しやっていた。
台所と洗面所の仕切りに、プラスティックガラスが入った障子がある。
その素材は縦に細く仕切りがあり、それが多少目隠しの役目を果たしている。
その細長い仕切りの一つに小さなゴキブリが入り込み、数年前からミイラ化していた。
夫はプラスティックガラスを障子から外し、端から息を吹き込んでゴキブリを落とそうとしていた。
そもそも、狭い所に入り込んで動きがとれなくなり、死んでしまったゴキブリの遺骸を吹いて落とそうとするなんて、どうかと思うが。
落ちないことを悟った夫は、盆栽の支柱用の細長い棒を持ってきて突いて落とした。

さて、息を吹き込んだために水蒸気が細長く付いて、そのままガラスを枠にはめると、カビが発生する可能性が高い。
そこで、プラスティックガラスを外に干すことにした。
私は横から風が入りやすいように、穴を横にして立てかけた。
夫は穴を縦にしたほうが対流が起こりやすく、速く乾くのではないかと言う。
対流は暖まった空気が移動することで起こるので、風が入りやすい分横置きのほうが速く乾くと思うのだが。
というわけで、夫の作業には余分なおまけが付いてきて、結局私もわずらわされることになる。