Ladybug
★ 昼ご飯の準備をしようと畑にワケギとマンバを取りに行ったら、数匹のテントウ虫がいた。
とても久しぶりに見たように感じた。
我王は他人にそそのかされて、妻のハヤメを殺害する。
ハヤメは、昔我王に命を救われたテントウ虫で、人間に姿を変え、我王の下で恩返しをする。
ハヤメの亡骸が消えた後の小さなテントウ虫を見て、我王は全てを理解し、苦悩を背負う。
誠太郎だったか孝二だったか、米問屋の奉公から久しぶりに帰った我が家で、祖母が作ってくれたワケギ和えを食べた時のシーンがみずみずしく描かれていた。
90歳で7巻目を完成させ、8巻目の構想を準備しながら亡くなった。
★ 日経本日付文化欄に載った清水徹氏の文章が心に残った。
足腰の弱った老人の日常が気負いなくユーモラスにつづられている。
わたしも80歳まで生きたら、このような文章が書きたい。