『キクとイサム』 今井正監督1959制作

★ 週末の4日間を大阪に遊び、2時間前に帰宅した。
 
九条シネ・ヌーヴォーで、今井正特集を6本見た。
まずは『キクとイサム』。 占領時代の黒人米兵と日本人女性との間に生まれたキクとイサムは2歳違いの姉と弟。
姉のキクは私と同い年だ。
 
父はアメリカに帰国し、母は早くに亡くなり、祖母と3人で会津磐梯山の麓の村で、カイコを飼いながら暮らしている。
学校生活や村祭りのようすが、私の子供の頃の記憶と同じで、引き込まれた。
 
脚本の水木洋子さんは、キク役の女の子を見つけてからシナリオを考えたそうだが、演技が実に自然で演技をしている感じがしないのだ。(失礼だが、例えば○末涼子さんとの違い)
とにかく、キクとおばあさん役の北林谷栄のすごさ!に引き込まれる。l
キクのタップダンスや「お富さん」などの歌にも驚く。
 
重要な役割をしている隣の若夫婦の人間としての優しさ。 彼らの存在がなければ、この3人家族は生き難かっただろう。
これもまた宝物ののような作品のひとつだった。
 
 
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内部の天井、いかにもアール・ヌーヴォー調。
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