『四国八十八カ所感情巡礼』 車谷長吉著
大阪番外編続き。
2008.2.15~4.29まで、夫人の高橋順子(詩人)とともに、歩き遍路をした記録が書かれてある。
当時彼は62歳で、強迫神経症を患っており、その薬のために一日に何度も『うんこ』がでる。
もよおしたときにトイレがあることは少ないので『野糞』となるが、読者はおもしろがって読んでいるが、本人はさぞつらかったことだろう。
この人は自分と同じ側にいる人という気がする。
長吉(ちょうきつ)のペンネームは、中唐の詩人・李長吉からとったものと書かれてあった。
早くできるものをと、五目チャーハンを注文した。
ところが、なかなか来ない。 これはおかしいなと感じ始めた頃、ウェイターが申し訳なさそうにコソコソと、オーダーが通っていなかったので、もう一度注文をお願いしますと言うのだ。
出ようと思ったがすぐにできると言うので待った。
五目チャーハンと言って出された皿を見てぎょっとした。
色目が悪く(五目チャーハンといえば、たくさんの彩りよい野菜が美しく盛られている)、全体的に黒っぽいチャーハンの周囲に鳥の唐揚げが3個添えられていた。
スープはないのかと聞くと、お持ちしますと言って、食べ終わる頃持ってきたスープは、クリームスープでどろっとしており、チャーハンに添えるスープではない。
チャーハンも私が作るそれより、味は劣っている。
これで、1300円だ。
おかげで、食後喪服用の冬コートのバーゲン製品をゆっくり見たかったのだが、時間切れで、お土産の和菓子を慌ただしく買い、バスに乗り込んだ。
この中華レストランはお薦めしない。