6万円が出てくる

★ 明後日、古書店が2度目の本の引き取りにくるので書棚の整理を続けていたら、本の間から6万円が出てきた。
 
認知症が進行していた母はお金を隠し忘れては、「盗っただろう」と私に言った。
いろいろ困ることがあったが、これが一番困ることだった。
以前裏庭にキウイフルーツを植えていたが、その実を押入れの布団の間に入れており、わたしはネズミの死骸かと思いびっくりしたこともある。
 
母が逝ってまもなく5年になる。
その前5年間は施設に入所していたので、最低でも10年間6万円は眠っていたことになる。
本は数冊まとめて(手に握れるくらい)はたきで埃を取り、ひもで縛っていく。
中身を開くことはめったにないが、たまたま開いた1冊の中に入っており、奇跡的に見つかった。
こんなことなら全部めくってみるべきだったと思ったが、すでに遅し。
片付け御苦労様の褒美だろうか。 
夕飯は少しごちそうでも思ったが、今日は寒くて買い物に出るのもおっくうだ。