今日の新聞から

★ 気になる記事が2つあった。

◎ 2015年度の国民負担率が43.4%になるという。
国民負担率とは税と社会保険料を合わせたものを所得で割ったもの。
つまり1000円稼いでも手元に残るのは566円ということだ。

よく税負担や国民負担率が日本より高い諸外国の例を挙げ、我が国はそれに比べてなどと言うことがあるが、そのような比較は全く意味がない。
税や社会保険の使われ方の中身を同時に見ていないからだ。


◎ アメリカとインドの民生用原子力分野での協力協定が、先月合意したという。
アメリカ企業がインドに数十億ドルの原発輸出し、インドは10年以内に二十数基の民生用原子炉を輸入する。
おまけに、これまではインドの法律が国営原発事業者に、供給業者への賠償請求権を与えていたのに今回はそれを撤廃し、賠償責任リスクをインド国民に移転している。(寄稿はインド民間政策研究センター教授 ブラーマ・チェラニー氏)

これは福島の例で、メルトダウンした3基の原子炉はアメリカGEが建設・設計を手掛けたが、日本の国内法のおかげでGEは罰金や訴訟を免れたことを学習した結果だろう。
インド国民に、原発増設に反対することを願う。