⑥「あん」

★ ドリアン助川原作、河瀨直美監督。
6本目にしてやっとドキュメンタリーでない作品で新鮮だった。

予備知識なしで見たので、女学生役のワカナ役の女優が樹木希林の孫であることは後で知った。
そういえば本木雅弘に顔だちが似ている。

ハンセン病が扱われた映画といえば、「ベンハー」と「砂の器」が浮かぶが、圧倒的に少ない。
ドリアン助川は東洋哲学を専攻していたこともあり、老子にも造詣が深い。
このような小説をも書ける人なのだ。

主人公の徳江さんは晩年の数ヶ月をどら焼きのあんを作ることで、生き切った。
結局は差別がその生きがいを奪うのだが、代えがたい思い出を持つことはできた。

カナリアのモチーフはどう捉えたらよいのかわからない。
自由を求めてかごから出ても、飼われた鳥は野生に戻れない。


★ 黒豆ご飯を炊こうと豆を煎った。

イメージ 1