日本科学史学会第64回年会関連公開集会
⭐ 6月4日(日) 午前中、夕飯用におにぎらずの弁当を作り、17時~20時30分までの集会に備えた。
午後は太極拳の練習があるので、一旦帰宅し着替えもそこそこに高松に向かった。
その中で、偽善の「ヒロシマ」の説明があり、戦後広島には一貫して核の平和利用を善とし、それを推進する政治的環境が整備されてきたという。
これに対して、法学者瀬木比呂志氏が松山地裁に提出した吉岡決定批判の意見陳述書骨子も資料添付されていた。
の二つの話があった。
特に藤岡氏のアグノトロジー(Agnotology)の話は面白かった。
アグノトロジーとは科学的知見が失われ無知化していく歴史的過程を研究する分野をいう。
あるものをなかったことにする。確実なものが特定の意図をもって不確実なものにされる。
その後のパネル討論では、物理学者高木仁三郎(1938~2000)が市民科学者育成のために、1998年創設した団体「高木学校」の紹介もあり、医療被ばくの問題も出た。
私も切実な問題なので、早速高木学校編著の「レントゲン、CT検査被ばくのリスク」を注文した。
ちなみに、一回のCT被ばくは10ミリシーベルトとのこと。
この日帰宅したのは9時40分だったが、心地よい疲れだった。