映画「レディ・バード」ソレイユ4F

※ 19日に観賞。
監督は1983年生まれのグレタ・ガーウィグという女性で、この人は「犬ヶ島」で主人公アタリに恋する金髪モコモコカーリーヘアの交換留学生役も担当した。

アメリカ映画界では10年ほど前、マンブルコア(mumblecore)と呼ばれる運動が起こった。
それは低予算で、アマチュア俳優を使い、口語的で明瞭に発音されないセリフ、若者の日常をそのまま描くなどの特徴を持った運動だ。

監督グレタ・ガーウィグはその運動の中心的存在で、この作品のナチュラルさには感心する。

主人公はカリフォルニアに住む女子高生で、親がつけた名前を拒否し「レディ・バード」と主張する。
成績は良くないし、お父さんは失業、看護師のお母さんが仕事を掛け持ちして、なんとか暮らしを支えている。
話の基軸は母娘の関係だが、主人公を取り巻く友情、恋、出会い、別れが描かれている。

ハリウッド作品とは全く異なるナチュラルさと身近さを感じて、応援したいアメリカ映画だった。
思春期の子供にも見せたい作品だ。