映画「ヒトラーを欺いた黄色い星」ソレイユBF

※ 昨日観賞。
1941年10月、ドイツ国内からユダヤ人の海外移住が禁止され、収容所への移送が始まる。
1943年2月、強制労働のためベルリンに残された全てのユダヤ人が逮捕され、6月19日、ナチス宣伝相ゲッベルズはベルリンからユダヤ人が一掃されたと宣言する。
しかし事実は7000人のユダヤ人がベルリン各地に潜伏し、最終的に約1500人が戦争集結まで生き延びた。この作品はその中の4人に焦点を当て、撮影時90歳前後の男性2人女性2人のインタビュー映像と、当時の生活を俳優たちが演じる。

・ツイオマ…男 1942年潜伏開始 当時20歳
     出征間際のドイツ兵になりすまし、ベルリン市内の空き部屋を転々とする。
     20軒の空き家を移動した後、ユダヤ人向けの身分証の偽造の仕事に携わる。

・ルート…女 1942年潜伏開始 当時20歳
     友人のエレンと戦争未亡人を装い、ナチ国防軍大佐の邸宅でメイドの仕事に就く。
     大佐は彼女たちがユダヤ人だと気付きながらも仕事を与え守ってくれた。

・オイゲン…男 1943年潜伏開始 当時16歳
      母親の再婚相手がドイツ人だったため、家族の中でただ一人ユダヤの星をつけねばならな      かった。共産主義者一家に匿われ、その後郊外に住む活動家に引き取られ、ヒトラーユー      ゲントの制服を与えられる。

・ハンニ…女 1943年潜伏開始 当時17歳
     両親を亡くし、母の友人を頼り、偽名を使い、髪を染め、別人になる。

特にツイオマの懐古シーンに心を動かされた。

イスラエルの国立ホロコースト記念館エルサレムのヘルツルの丘にある)では、ユダヤ人を助けた人々約600人のドイツ人が「正義の人」として顕彰されている。
監督はテレビドキュメンタリーで活躍しているクラウス・レーフレ