映画「ぼけますから、よろしくお願いします。」ソレイユ2

※ 今月は体調不良の為チェックしていた映画も全く観ていなかったが、この作品だけは見逃せないと久しぶりに高松へ出かけた。

1961年呉市に一人っ子で生まれた信友直子は、東京大学に進み以後40年ドキュメンタリー制作に携わるテレビディレクターとして、両親から結婚をしろとか言われることもなく、仕事に没頭する日々だった。
しかし45歳(2006年)の時乳がんを発病し、抗がん剤治療や手術を経て、母の助けの元危機を乗り越えた。
ところがその数年後、母(87歳)に認知症の症状が出始める。
その母を95歳の父が介護する。
以前に比べるとはるかに頻繁に娘は東京から呉に戻ってくる。
母の発病から3年余りを記録したドキュメンタリーだ。

きれいごとでない日々をしっかり捉え、カメラを回す。
娘は自身の闘病中の脱毛状況などもちゃんと写している。

取り込んだ洗濯物を父は丁寧にたたむ。
ブラジャーのたたみ方がわからず、「もうええ」と諦めたがちゃんとたためている。

介護保険を申請し、デイサービスや家事援助など少しずつ増やしながらも両親は呉、娘は東京での生活を守っていく。
制作から2年余り経った今どうしているのだろうか。