映画「存在のない子供たち」ソレイユ2

※ この映画を知ったのは夏だった。その時近くの上映館は岡山シネマクレール丸の内だった。

岡山に行く元気はなく、そのままにしておいたら先日高松ソレイユ2で上映しているのを知り、急だったので一人で出かけた。

中東のスラムに暮らす少年が主人公だが、両親が出生届を出さなかったために、自分の誕生日も知らないし、法的には社会に存在すらしていない。

初潮を迎えた一つ年下の妹が、親に見つかると強制結婚させられると、兄は汚れた下着を洗ってやり、自分のシャツを丸めてナプキンがわりに股に挟んでおくよう指示する。

妹はお尻に挟んだシャツが歩く度にずれ、それがリアリティーであり、ユーモラスで悲しい。

結局妹は強制結婚で命を落とす。

少年は子供を作るだけで育てようとしない親を告訴する。

出演者たちはレバノンの首都ベイルート、アフリカ・エリトリアの首都アスマラ、シリアのダルファー、など中東に収まりきれない多様な出身地を持つ。

主人公の少年はノルウェーに移住し、生き直しを図る。

サイトに現在の少年のインタヴューが掲載されていたが、ぐっと成長が見て取れ、大人になっていた。

彼は親と同じ生き方はしないだろうという予感に希望が見える。

 

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抗がん剤服用4日目にして吐き気がでて、吐き気どめの薬を飲んだ。

吐いたらたくさん服用している他の薬も出てしまうので、生唾が上がってきそうな時点で早めに飲んだら、よく効いておさまった。