樺美智子さんの「死の真相」

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地球座というサイトで2010年12月24日、御庄博実(丸屋博)氏:医師・詩人が書かれた樺美智子の死の真相を読んだ。

筆者は1960年6月16日朝、慶應大学法医学で中舘教授により行われた樺美智子の解剖所見を記録したノートからその死因をまとめた人だ。

その結論は樺美智子さんは腹部に警棒様の鈍器で強い衝撃を受け、外傷性膵臓頭部出血と、さらに扼頚による窒息で死亡した、とまとめられている。

しかし、検察当局はこの内容に不満で、東大法医学上野教授に再鑑定を依頼した。上野教授は「人なだれによる圧迫死・内臓出血も窒息による」とし、真相は闇に葬られた。

大方の人は樺美智子の死をその様に受け止め、私もまたその一人だった。

 

安倍晋三の退陣が報道されるのと前後して私は樺美智子の死の真相を知り、符合するものを感じた。

樺美智子の死につながる岸信介内閣の強行採決と60年後の孫安倍内閣の退陣。

漠然と知っているつもりの歴史の真実をほとんど知らないで過ごしていたことの衝撃は、この真相を読んでいく中で胸が苦しくなるほどだった。

こんなに酷い殺され方をしていたなんて!

 

樺美智子と一緒に国会突入したインド史研究の長崎暢子は同級生で82歳になるという。

樺美智子はどんな研究者になっていただろうか?