吸血鬼のおはなし

福音館の月刊誌「たくさんのふしぎ」3月号は上記タイトルで、興味が膨らんだ。

筆者はブルガリア・ソフィア大学に留学時代、バルカン半島や東欧の国々を訪れ、昔話や民話を記録した。
ルーマニアセルビアブルガリアマケドニアの吸血鬼にまつわる伝説や昔話が書かれている。
オスマントルコとの戦いやペストの大流行が、吸血鬼を生み出したようである。

ヨーロッパの言語・民族は複雑だ。
スラヴ人オーストリアハンガリールーマニアと東西に続く国々によって、南北に区切られている。
そして、スラブ人を分断するこれらの国も、オーストリアインド・ヨーロッパ語族のゲルマンで、ハンガリーはなぜかウラル語族フィンランドと仲間だし、ルーマニアはスペイン・フランス・イタリアなどと同じラテン語に属する。
わたしたちはバルト三国と一口に言うが、エストニアフィンランドと同じウラル語族だけれど、ラトビアリトアニアインド・ヨーロッパ語族に入る。

1985.4に創刊された子供向けの雑誌だが、わたしは社会科学系のものを特に面白く読んでいる。