『チェルノブイリハート』続

★ 昨日のブログで『チェルノブイリハート』のことを少し書いた。
放射能のさまざまな影響を受け、障害を持って生まれるこどもたちを、粗末な設備の中で治療する医師がいる。
 
この様子を見て、大江健三郎の『ヒロシマ・ノート』を思い出す。
医師として原爆の影響を受けた患者たちを、絶望的な状況の中で、黙々と治療してゆく。 そういう医師の姿を見て、頭部に障害を持って生まれた長男としっかり向き合って生きていこうと、大江は決意することができたとかかれてあったと記憶する。
 
この映画でも同様な医師がいた。
 
大江の言う 『広島の思想を体現する人々』 (岩波新書186ページ)・・・
・・・ 決して絶望せず、しかも決して過度の希望をもたず、いかなる状況においても屈服しないで、日々の仕事をつづけている人々。・・・(1965年)
 
大江は46年前にこれを書き、現在76歳。 先日の原発反対集会呼びかけは大江にとっては当然のこと。