Poland no.2

★ もっとも関心をもっていたオシフェンチウムを訪れたのは10/31の午後だった。
その前日30日午前2時に冬時間になり、日本との時差が7時間から8時間になった。
私の腕時計は電波時計だが、時刻の変更はいちいち説明書を見ないとできず、面倒だ。
操作を覚えられないのだ。
 
ポーランドの日は短い。
今の季節、午後4時を回ると薄暗くなってくる。
アウシュビッツからビルケナウに移動したときはほとんど日暮れていた。
うれしく、また誇らしいことに、日本人のガイド中谷剛氏の案内だった。
 
アウシュビッツの最初の建物に入るとき、韓国人グループと同時になったが、中谷氏は彼らに先に入るように勧め、わたしたちに、先の戦争で日本人はずいぶん彼らにひどいことをしているので、こういう場面で先を譲るのは当然でしょうと言った。
言葉の端々に彼の姿勢がうかがえる。
 ○市民のフラストレーションが高まったときのはけ口という意味で、今の日本人に示唆を与えている。
 ○民主主義から生まれたヒットラー一任させる怖さ。
 ○差別を作りだして管理する巧妙さ。
 ○傍観者を作り出すと支配は成功する。
 ・・・・・
学習意欲をかきたてる話し口で、アフガニスタン中村哲氏と同じように、外国で日本人を誇らしく感じる仕事をしている人だ。
解説の中で、遠藤周作著「女の一生ー第2部サチ子の場合ー 」と、 ビクトル・フランクル著「夜と霧」の2冊を紹介された。
 
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                                       櫛・メガネなどの日用品・鍋や食器などを陳列し
                                       たコーナーもある。
 
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       処刑された壁の前で慰霊する遺族たち。 
       ちょうど万聖節(死者の日)の前日のためか、訪れている人も多く、TV取材のメディア関係者も見られ       た。
       慰霊のため日本から線香とろうそくを持参していたが、火事の心配もあり、供えるのは花がいちばん
       よいと中谷氏の話だった。
 
 
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 中谷氏の著書。
 娘に借りて、帰りの機中で読んだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
★ 10/30、ワルシャワから列車でクラクフに移動し、旧市街の中のレストランで昼食後の娘と次男。
 
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