姜尚中著『心』集英社

 
イメージ 1 ★ 姜尚中の最新刊を読んだ。
彼はドイツ留学の経験があるので、ゲーテ著『親和力』 やまた漱石著『こころ』も読み込んでいるので、それらが本書のモチーフとしてある。
 
震災後の遺体引き揚げ作業に携わった20歳の青年と、姜尚中とのメールのやり取りで話は進行していく。
 
 
 
 
少し抜粋すると、
 
 
 
◎ 生るるに時があり、死ぬるに時があり、
  植えるに時があり、植えたものを抜くに時があり、
  殺すに時があり、いやすに時があり、
  こわすに時があり、建てるに時があり、
  泣くに時があり、笑うに時があり、
  悲しむに時があり、踊るに時があり・・・(伝道の書)
 
◎ 「死って何?」・・・
  遺体を一つひとつ引き上げて、一人ひとりの死と向きあっているうちに、とにかく、僕、「自分、生きなきゃいけ  ない」ってすごく思うようになったのです。
 
◎ ・・・死とはけっきょく、生き残った者の思いなのだ
 
最後は姜尚中自身の息子へのオマージュで終わっている。
 
 
★ 本の後ろのマグカップについて。
先日、かっぱ橋道具街を娘と歩いた折、500ccくらいのコーヒーが入るマグカップを探したが見つからなかった。
私たちが探したのはほんの一部分なので、丁寧に探せば見つかったかもしれない。
そこで、娘が600cc入るビア・カップをネットで見つけ紹介してくれた。
なぜ、そんなに大きなカップが必要かというと、夫がいつも400ccは入ると思われるホーローカップになみなみとコーヒーを入れるので、それを運ぶ際にこぼすことが多いのだ。
さすがに、600ccカップになみなみとは入れないだろうから、購入を決めた。
割ったときのために2個。
 
 
★ 午前中肺の定期検診へ。
ドクターが代わっていた。