池澤夏樹著「イラクの小さな橋を渡って」

 
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★ 池澤は2002.10.29にバグダットに入った。
アメリカの攻撃が始まる4か月余り前のことだ。
二週間に渡りモスルからナーシリーアまでイラクを縦断し、人々の普通の暮らしを見る。
100ページに満たない小さな本だが、写真も豊富にあり、イラク戦争の理不尽さが伝わってくる。
巻末には略年表や地図もあり、湾岸戦争、イラン・イラク戦争へと遡り、さらにはイギリスの二枚舌に翻弄されたアラブの百年前が見える。