映画「ソロモンの偽証・前編」

★ 宮部みゆきの作品は読んだことがないが、今日的な内容に興味がわき、映画館に出かけた。
今朝は濃霧だったのでライトをつけ、ゆっくりと運転した。

冒頭、雪に埋もれた男子中学生(柏木くん)の遺体が発見され、自殺か他殺かでストーリーが展開していく。
前編は真相を明らかにしようと、中学生たちが裁判を開こうとするところまでだ。

私はこの柏木くんの言葉から、何度も「ハンナ・アーレント」を思い出していた。
同じテーマを感じた。
「あなたはアイヒマンではないですか」と問いかけられている。
主人公の女子生徒(藤野さん)も、口先だけで正義を振りかざす偽善者と柏木君に見抜かれている。
この一つのテーマに中学生のそれぞれの家庭背景や生い立ち、友人たちとの人間関係、教員の人となりなどのリアリティが絡み、飽きさせない。
しかし、初めから終わりまで柏木君のことばが、通底音として響いている。

後編が楽しみだが、来月は歩き旅に出るので見られないかもしれない。


★ お向かいさんに下仁田ネギをいただいたので、豚肉と炒め塩コショウで味付けした。
ネギがとても甘く美味しかった。
鹿児島に行ってきたという友人から桜島大根の梅酢漬けも頂いたので、これも併せて夕飯のおかずにした。