渡辺京二著「近代の呪い」
2010~2011にかけてのいくつかの講演をまとめている。
著者は近代の呪いとして、①インターステイトシステム と ②世界の人工化を上げる。
①について・・・
世界経済が国家間の熾烈な競争として営まれるあり方。
諸国家がそれに沿って動かざるを得ない一連のルールで、民族国家間の枠組みを強化してゆくことにつながる。
②について・・・
地球という実在を人間の便宜のために存在すると考える感覚。
結局は死すべき運命にあるはかない人間存在を、コスモス=自然という実在の中に謙虚に位置づける感覚を失わせる。
著者が80歳を過ぎて取り組んだ「フランス革命再考」も興味深かった。
教科書に書かれてある――フランス革命は自由や平等や友愛の精神を掲げた近代の幕開け――という神話を再検討している。
★ 今日で4日間、香川は深い霧で始まる日が続いた。
毎月山歩きしている友人が、島根中海の大根島へ行っていたと土産を届けてくれた。
トビウオのちくわ、きくらげの佃煮、黒豆煎餅で、竹輪と佃煮はさっそく昼ご飯のおかずに。
豆腐とキノコを入れたすまし汁だけ作り、炊き立てご飯で美味しくいただいた。
★ 東京の娘から夜電話があったが、風邪で声がかすれており、咳もでていた。