映画『首相官邸の前で』小熊英二監督

★ 『日本と原発』を観た折この映画のチラシを貰った。

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監督小熊英二の名に興味を持ち、上映会場高松市男女共同参画センターに出かけた。
小熊英二は1962生まれの社会学者だが、父親(小熊謙二1925生まれ)はシベリア抑留を経験している。この父のことは「生きて帰ってきた男」に詳しい。
親が抑留経験を持つ、おそらく最も若い世代と思われる。
「凍りの掌」という父親(小澤昌一)のシベリア抑留記を描いたおざわゆきも1964生まれなので、小熊英二と同世代。
小熊謙二も小澤昌一も10代の出征だ。

首相官邸の前で」の内容は2012年夏、首相官邸前を埋め尽くした20万人の脱原発を訴える人々の映像と、世代・国籍・出身・地位すべてが違う8人のインタビューで構成されている。
20万人の人々を上空から自主撮影した映像は衝撃的だ。
こんなにもの凄いことが起こっているのに、一切のメディアは報道しない。
それでいて、プーチンが行っている反対派の殺害や習近平の香港への弾圧などは大々的に報じる。

この作品映像からも多くの刺激と、課題を与えられた。