④「蒼(そらいろ)のシンフォニー」ドキュメンタリー
内容は茨城朝鮮初中高級学校第58期生が、修学旅行で訪れた祖国である朝鮮民主主義人民共和国への2週間の日々に密着したもの。
年上の女性に魅了されたり、ナンパを試みたり、理髪店で散髪してもらったり、プールで泳いだりと言葉の壁がないために、行く先々で交流が深まる。
男子5名、女子6名計11名の生徒たちは12年間一緒にいるためかとにかくみな兄弟のように仲が良い。
2010年高校無償化に関する法が成立したが、政府は朝鮮学校をその適用から除外している。
高校無償化に関しても、政府は日本人拉致問題に進展がないことを理由に、朝鮮学校をその適用から除外しているが、特定の国との外交関係を理由にマイノリティ集団の教育権利を差別的に取り扱うことは、日本が批准している人権諸条約に違反している。
日本の朝鮮学校への対応について、国連の条約諸機関は繰り返し懸念を表明している。
その「関係」とはどのような関係なのか?
パク・ヨンイ監督はカメラを回すことで、その回答を得ようとしている。
11名の生徒たちの生き生きとした自然体に救われる思いだ。
★ 初日の①を見終わって昼食に出た。
いつもは汐留シティセンターで食事するが、今日はヤクルトホール前の国道15号線を挟んだビルに行ってみようと探したが、空いている店は多くなかった。
カウンターだけの椅子が5脚ほど置いてある店で、80歳くらいのおばあさんがラーメン店を出していた。
一口スープをすすったがぬるくて不味い。麺も茹で過ぎだ。スープは化学調味料の味がした。
失敗したな~と思ったが、この歳で頑張っているおばあさんに敬意を表してごちそうさまでしたと言った。
カウンターの隅には藤沢周平の読みかけの文庫本が置いてあった。
④が終わったのはほぼ20時で、銀座コリドー街の「ギャラリーバーカジマ」へ向かった。
映画祭が今回でなくなるので、もう来ることはないと思い、牧史さんに挨拶しておこうと思った。
扉を開けると若い青年がカウンターの中にいて、牧史さんは修行に出ており店を休んでいるとのこと。
私は赤ワインとウイスキーのロックをあれこれ食べながら飲んだ。
カウンターの青年は絵を描いており、ギャラリーにも人物をモチーフにした抽象画を1枚出していた。
店に入ったときカウンター奥で若いカップルが飲んでいたが、その女性の方がトイレから出た時私の背後で「かっこいいですぅ~~」と言った。
訳が分からないで振り返ると、どうも私の短髪のヘアスタイルが気に入った様子で、自分も一時こういうヘアスタイルにしたことがあるとか。
全く何を褒められるかわからないものだ。
アルコールも料理も平らげたので、カウンターの青年に牧史さんによろしくと、カップルの女性に褒めてくれてありがとうと挨拶し店を出た。
コンビニに立ち寄り近くのホテルにチェックインしたのは22時、1日目が終わった。