映画 「わたしはダニエル・ブレイク」

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⭐ 主人公は心臓を患い、医者から仕事を止められた59歳の大工ダニエル・ブレイク。
国の援助を受けようとするが、申請用紙のパソコン入力を求められたり、制度を利用しようとするにも多くの困難に阻まれ、申請すらできない。
その役所で、幼い二人の子供を抱えた若いシングルマザーと出会い、ダニエルは彼らを助けようとする。
このシングルマザーも借りたアパートの電気代も払えず、フードバンクで食料や日用品の支給を受けるが、そこには生理用ナプキンはなく、スーパーで生理用品を万引きしてしまう。
初犯であったことで見逃してもらえたが、生活に困っていることを知った警備員から、困った時は連絡してと電話番号を書いた紙を渡される。
警備員は売春組織とグルで、幼い娘が破れた靴を履いていたことでいじめを受けたことを知った彼女は、そうなることは知りながら売春で稼ぐようになり、ダニエルは心を痛める。
ダニエル自身も全ての家具を売り払い、体を弱らせて行く。

ラストはこの社会の不条理な実態を告発すべく向かった裁判所のトイレで、ダニエルは心臓発作で亡くなってしまう。
葬儀の場面で、シングルマザーはダニエルの準備していた文面を読み上げる。
そこにはダニエルの想いが綴られていた。