近頃の連れ合い

⭐ 昨日の新聞の川柳欄に
・家中に注意の貼紙ふえていき  高槻 尚子
を見つけた。

あまりにも点け忘れの多い連れ合いの様子に、この冬は「こたつスイッチ確認!」と書いた貼紙を夫の部屋の入り口に貼った。
それも出入りする度に頭やおでこに触れる位置に、わざと暖簾のように貼った。
ところが昨日も、また点けたまま出かけていた。
私がこの部屋に入るのは、換気のために窓を開けるときで、毎日ではない。
あ~あ、この貼紙も用を果たさなくなってしまった。


つい先日、夫が新しいベルトの穴の位置が合わず、もっと狭い位置に目打ちで穴を開けようとしていた。
「お父さん! ベルトを短くするのはそんなことをするんやない。元を切って短くするんやで!」
と言ったがどうもピンと来てないようなので、出かけようとしていた私は仕方なくその作業を引き受けた。
これまでベルトは何本も使って来ただろうが、私はその度にこの作業をやってあげていたのだろうか?
とても不器用な連れ合いだ。

門扉を開けてすぐの玄関近くに、毛が生え始めた雀の子が2羽おそらく2階の樋に作った巣から落ちたのだろう、死んでいた。
私は動物の死骸がまるでダメで触ることができない。
夫を呼んで下の田んぼに埋めるよう頼んだが、肥料になるといって庭の柿の木の下に埋葬した。
私はしばらく柿の木の近くの草は抜かない!
その他にもヒヨドリが窓に激突して死んだりすることもある。
連れ合いがいてくれてよかったと思う数少ない場面だ。