映画 ①「大統領の執事の涙」

⭐ 連休中次男がレンタルDVD3本を持ち帰った。

まずは「大統領の執事の涙」から。
リー・ダニエルズ監督による2014年公開作品。
一言で言うと、アメリカ現代史をコンパクトにまとめている。

この映画の主人公には実在のモデルがおり、ユージン・アレン(1919~2010)というアフリカ系アメリカ人で、映画ではセシル・ゲインズとなっている。
少年の時から綿花畑で父母と奴隷労働者として働くが、オーナーが母に暴行し、それに抗議しようと声をかけた父はオーナーに簡単に撃ち殺されてしまう。

1952年長じて主人公はホワイトハウスで働き始め、アイゼンハワーからレーガンまで7人の大統領に執事として仕え、1986年に辞任するまで34年間誠実にその仕事を全うする。
その間彼の長男は公民権運動に命をかけ父と対立し、次男はベトナム戦争で命を失う。
アメリカ現代史に興味を持つきっかけになる作品だ。