映画「ダンガル」於ソレイユ

※ これまで全く見たことのないジャンルのインド映画ということで鑑賞した。

インドの田舎に住むレスリングの国内チャンピョンだったパパは、長女・次女の格闘センスに希望を見出し、過酷な訓練で娘たちを鍛え上げていく。
少女から娘に成長し、紆余曲折があり、ついに長女は世界チャンピョンの座を射止める。

実話を基にしているが、少女時代と娘時代の4人の女優はいずれもレスリングの経験がないにも関わらず、素晴らしい競技を見せる。
私はスポーツ音痴なので、ルールも何もわからないのだが、十分その熱戦をハラハラしながら楽しむことができた。

勝戦の応援に来たパパは、悪徳コーチの企みで、会場倉庫に鍵をかけられ閉じ込められてしまう。
パパが来ていないことに長女は動揺するが、不安に打ち勝ち勝利を得る。
そして、倉庫の中でうなだれるパパに勝利者のインド国歌が聴こえ、喜びにむせぶ。
ここら辺りは映画なので、悪徳コーチは本当に愚かに描かれ、実際の話とは異なるだろうが、うまく作ってある。

インドでも女性は14歳で結婚させられ、子供を産み育て、家事をする役割のみを担わされているのが一般的なようだ。


※ 5月28日付毎日新聞に、躁うつ症を患った歴史学者那覇潤氏(38)の寄稿が掲載されていた。
少し前、盲ろうの学者福島智氏も同じ病気を患っていると新聞にあった。

心の安定を保つのが一番難しい。
那覇氏は「体で感じるだけでなく、言葉にして残しておくこと」の大切さを言う。
彼の新刊は「知性は死なない」。(文芸春秋