自治会の仕事

私の住む農村地帯は45軒が自治会を組織して、5つの班に分かれている。
我が家が属する班は14軒で、あとの4班は7~8軒ずつで構成されている。
なぜ、一班だけ軒数が多いかというと、非農家は住居近くの班に入れると都合が悪いとの理由からだった。
手早く言うと、新参者は入れないということだ。
過疎化で独居老人のみの家も増え始めている。

年4回ある自治会の行事が、人数の少ない班には負担になり始め、私たちの班を二つに割れという話が出始めている。
自分たちが入れないでおいて、不都合がでてくると別れよとは、勝手な言い分だ。
5班が6班になると、少しでも回ってくるサイクルが遅くなるからという考えのようだ。

今年度はわたしたちの班が当番だ。
明日はその行事の一つ「入信講」というのがある。
きょうは午前中その準備のため、集会所の草抜きなどの掃除があった。
明日は朝から2時ころまで、御詠歌などを延々と聞かされる。
昔、同じ宗派の人たちが集まり、仏の徳をたたえ、楽しみのない日常のなぐさめとしたのだろう。

行事が負担なら、班を分けることよりも、行事そのものをみなおすことが先だろう。

自治会は自治会の機能を果たしてないし、班も戦時下の隣組と変わるところはない。