家族葬

※ 午前中自治会の班長から、〇〇班のMさんが9日に亡くなり、家族葬だったので連絡だけしておきますと電話があった。

引き取っていた私の母が8年前に亡くなったとき、家族で送ったが、その頃自治会でそういう送葬をする家はなかった。49日が過ぎて班の人たち宛に、その旨を知らせるハガキを出したが、変わり者の家と見られている風だった。
5年前の秋、次男の同級生が自死し、家族葬をしたのだろうが、自治会の誰も知らなかったし、その死を確認したのは墓標を見てのことだった。
なので、次男が友人たちと弔問に訪れたのは死から4ヶ月も経ってからだった。
このとき、家族葬をするにしても、後にその報告と生前の礼は近所に伝えるべきだと強く思った。

よって、コンセンサスを得た家族葬は私の自治会では初めてのことではないだろうか。
全国的には家族葬が市民権を得ている感はあるが、田舎ではこれからだ。
良いことだと思っている。43軒ある自治会住民の平均年齢は若く見積もっても70歳くらいか?
毎年寒い時期か暑い時期に何人かの葬儀があるが、多くの人はその度に悔やみと告別式に参列する。
我が家は数年前から、悔やみは失礼し、告別式のみ参列している。
それでも式服と香典を準備し、葬儀会場に出向くのは厄介なものだ。
亡くなったMさんも夫は子供の頃からよく知っている人だと言うが、私は長年住んでいても顔を知らない。


※ 昼ご飯を食べにK温泉に出かけた。
ここは寒い時期は猪そばが売りで、玄関で履物を脱いで靴箱に入れ、温泉に入るなり食堂に入るなりする。
帰りに夫がどこに靴を入れたか忘れたと、鍵のついたままの蓋を片っ端から開けていた。
だいたいの位置すら覚えていないという。
お~、事態はここまで来たかと、また不安が増す。