歩き旅その4

イメージ 1

イメージ 2

5/23(土) 土崎~道川 23km 雨
雨が続くので、地図やメモ帳が濡れてヨレヨレになっている。
雨脚が強い日は風景が目に入らず、写真も撮れないので、歩くのみ。
歩道が左右に入れ替わったり、道路の下にもぐったり、小高い丘に登らされたり、歩行者に不親切な道が多かった。
今朝ホテルのバイキングで、「いぶりがっこ」があったので食べてみた。
その名は、矢口高雄の「釣りキチ三平」に出てきたことで覚えていた。
たくあんを燻製にしたようなものだが、薫製品はその木の香が移って、特有の香りが楽しめる。
今日は宿がないので、道川駅からJRで西目駅に移動し、明日また道川駅に戻る。

5/24(日) 道川~西目 26km 小雨のち曇り
道川駅は3番ホームまでしかないのに、線路をまたぐ高架通路が反対側に続いている。
不思議に思って尋ねると、駅の構内が普通の道路のような通路になっていて、人々は日常反対側にある病院などに通うのだという。
朝、西目発秋田行7:38に乗車したが、車内は高校生が多く風俗は全国同じで、イヤホンで音楽を聴いている。
鰺ヶ沢日本海側に出てから、「夕陽のみえる・・」というキャッチフレーズを目にすることが多いが、「夕陽の見える日露友好公園」に、1932に16歳で遭難死したロシアの若い漁師の墓があり、きれいに清掃されていることに心が和んだ。

5/25(月) 西目~にかほ市金浦 16km 曇り
短距離の日だし、宿に白瀬隊記念館のポスターがあり、予定してなかったが開館していたら立ち寄ってみようと電話を入れたら、やはり月曜は休館とのことで、ゆっくり宿を出発する。
途中7号線から外れて羽州浜街道に入った。
帆船の絵が描かれた街灯が続いていて、さっぱりとした街並みだ。
宿から鳥海山がみえていることに気づいた。

5/26(火) 金浦~遊佐町吹浦 23km 快晴
山形県に入る。
これまで半分は雨だったが、きょうはご褒美のように快晴で、景色も美しい。
秋田・山形県境に三崎の峠がある。
芭蕉は1689.6.17に南から来てここを通り象潟に向かい、翌18日にまたここを通り酒田へ戻った。象潟は1804の地震で隆起し、入り江が美しかった芭蕉時代と現在は違う。
象潟を歩いているとき、7号線の東側に松並木を見たりした時は、そこら辺りまでは海岸だったのかな?などと想像した。
十六羅漢岩」を見たあと、吹浦駅への道を探していると、下校途中の小学生が教えてくれた。

5/27(水) 吹浦~酒田 21km 晴れ
最終日。
昨夜の宿の主人に7号線ばかりじゃつまらないから、酒田街道を歩こうと思うと言ったら、7号沿いにある「青山本邸」を見学しろと勧められた。
青山本邸とは、この地方出身の青山氏が北海道のニシン漁に出稼ぎに行き、成功して財をなし、故郷に建てた豪邸である。ゆっくりと見学した。
市街が近くなってから酒田街道に入ったが、歩道が車道と家並みを挟んで裏側を通り、様子がよくわからない。
砂地が多いので、畝の低い所に玉ねぎなどを植えている。
水田もところどころ見られるが、土を入れ替えないととても水を保てないだろうが、どうなのだろう。