In Matsuyama

☆ 10日・・・学生時代の友人と道後温泉駅で待ち合わせ、まずは子規記念博物館へ。
S56.4オープンとあり、わたしたちのいた頃にはまだなかったね~など言いあいながらゆっくり見て回る。
 
子規が多芸多才で、ユーモア精神にあふれていたことがわかる。
「伊予からはばたいた才能たち」コーナーの人物選定にはちょっと問題ありとの感想も。
 
昼食をはさんで「セキ美術館」へ。
ここは2年前長男と訪れたことがあるが、季節によって入れ替えがあるようで新しい作品も楽しめた。
1Fの日本画展示室に入ってすぐのところに、1ペニー硬貨で作動するドイツ・ポリフォン社のディスクオルゴールがあり、かけてもらった。
京都のオルゴール館を思い出した。
 
道後今市辺りで友人が暮らしていた下宿跡を探したり、愛大構内に入りショップで大学ブランドの日本酒をお土産に買った。
 
11日・・・ 長男と三浦美術館へ。菅野圭介展を見る。抽象画だが色彩の美しさが印象深い。20c前半を生きて53歳で亡くなった。
「ことり」でうどんを食べてから、シネマルナティックでドキュメンタリー3本を見た。
○ 『ただいま それぞれの居場所』(大宮浩一監督) :
 介護保険を利用しない介護施設が3か所ほど紹介されている。
介護の現場で働く20歳の若者。 28歳の介護施設経営者。 精神遅滞を伴う50代の入所者。 マラソン大会での心筋梗塞で後遺症がある50代入所者とその妻。 この入所者が「ただいま」と施設へ戻ってきたことを感動的に話す妻。 映画の表題はここからとられたものだろう。
○ 『里山っ子たち』(原村政樹監督) : 
 木更津市の社会館保育園の教育実践。 カメラを意識しない子供たちの日々がまぶしい。 出演しているこどもたちにとって、この作品は宝物だ。 苦しい時この作品をみればどんなに自分が周囲から愛されていたかがわかり、それは危機を乗り越える力になる。
○ 『しかしそれだけではない。 加藤周一 幽霊と語る』(鎌倉英也監督) : 
 加藤周一の最後の言葉。 明治以降一貫して人間性を否定することで築かれてきた現代社会。 どう抗うことが可能か?
 
12日・・・久万美術館へ。 市内から1時間ほど33号線を高知方面にむかうと、1989にオープンした久万美術館がある。 多和圭三展をみた。(今回は常設展はなし。)
ハンマーで鉄を叩いて制作された作品の数々。
一作品の制作過程がロビー横の大型画面に映し出されていた。
時が止まったような感覚に陥るが、作品は少しずつ刻々と表情を変えていく。
気持ちが落ち着く美術館だ。
 
 
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知る人ぞ知るうどんや「ことり」の鍋焼きうどん。メニューはこれと奥で長男が食べているいなりずしの二つ。
次の映画の開演時刻が迫っており、かなり慌てて食べたのでじっくり味わえていない。 とても素朴で昔の味をそのままにという感じだった。