船頭の常識に驚く

★ 昨日書いたブログのことで、娘がギリシャ神話のエリダヌス座のことを思い出したと返信をくれた。
 
家の書架に、子供たちが小学生の頃読んだ野尻抱影著「星と伝説」(偕成社)があり、-天から落ちた少年ーの章がある。
日の神アポロンと人間の娘との間に生まれた男の子が、父に会いに天上に行く。
何でも望みをかなえると言われた息子は、父の乗る太陽の二輪馬車を走らせたいと言う。
父は仕方なく約束をはたすが、暴走した馬たちは天の黄道を外れ、天も地も大火事になる。
これを見た大神ゼウスは、雷を響かせ稲妻を二輪馬車に落とす。
男の子は地上のエリダヌス川に落ちていった。  という話。
 
この本をぱらぱらとめくっていると、-北極星もうごくーという章があり、桑名屋徳蔵という江戸時代の名船頭の話があった。
徳蔵の妻が針仕事の夜なべをしていて、北極星が位置を変えるということを発見した話があった。
つまり、名船頭の内助の功が書かれてあった。
今では、北極星が小さい円をえがきながら、天の北極を中心にして回っていることを知らない船乗りはありません。 とある。
 
そこで、北極星をネットで調べてみて驚いた。
北極星は歳差(説明しにくいので興味のある人は、ネットで調べてみてください)のために、何千年か毎に別の星に移り変わるというのだ。
2010現在地球の北極星こぐま座α星のポラリスだが、B.C.11500はこと座α星ベガで、B.C.1100はこぐま座β星のコカブ、・・・・と変化し、A.D.13700にはこと座α星ベガに25200年振りにもどるそうだ。
 
いや~~、知らんかったな~。