Miscellaneous thoughts

★ 家から八幡神社まで歩いた。
往復3kmなので、いつものウォーキングと同じ距離だ。
本殿に向かう石の階段が新しくなっていた。
両側には寄付した人たちの名前と金額が刻まれ、金額に応じて石は大きくなり、位置も本殿に近くなる。
名前を見ていると、土建屋や石材店・材木屋などがあり、境内の竣工碑にはまたそれらの人たちの名があった。
日本全国にある風景だが、余りに露骨で、つまり多額の寄付とその信仰心とは無関係ということだ。
「私はこれだけの寄付をして、これこれの仕事をもらいました」 と、言っているわけだから。
 
私は日本に生まれ日本で育ち、すでに老年に入っているが、日本人の神社信仰の気持が理解できていない。
この神社も『天照大神』(神話で天皇家の祖先といわれている)を祀っているのだが、ここに参拝する人たちが皆その神をあがめているとも思えない。
正月には、神社へ参る人もいれば、寺へ参る人もいる。
中学1年のとき、祝祭日が終わる度、日の丸の旗を揚げたかどうか担任が調べた。
恐らく、学校長の指示だったのだろう。
 
以前、将棋の米長邦雄氏が文部科学省の審議会委員になった時だったか、園遊会で現天皇に「全ての学校で君が代を歌わせるようにさせます」 と言ったら、やわらかくたしなめられる言葉を天皇が返したと何かで読んだ。
戦後67年、忘れてはいけないものが忘れられていることがある。
 
 
★ 震災の教訓の最たるものは、『原発を無くすこと』。
電力不足だの電気代の値上がりだの経済の停滞だのいろいろ言う前に、まず無くすこと。