映画「女は二度決断する」ソレイユ4F

※ 2000年から7年間、ドイツではネオナチによる連続テロ事件が起きていたが、この作品はそれらを元に制作されている。

ドイツ・ハンブルグに暮らすトルコ移民の青年は麻薬で刑務所にいたが、ドイツ人女性(主人公)と獄中結婚し、出所後は6歳の男の子と3人平凡に暮らしていた。
ある日母は息子を夫の事務所に預け友人と出かけたが、戻ると事務所は爆破されていた。
店の前に置かれた自転車の荷台に仕掛けられた手製爆弾による爆破で、夫と息子は激しい遺体の損傷で、遺体に会わせてもらえない程だった。
犯人は若い極右グループネオナチの男女で、裁判が始まった。

男女はギリシャの海辺のキャンピングカーで生活しており、仲間の極右グループにアリバイ工作をして、裁判で証言してもらい、無罪になる。

主人公は事故のショックで生理も止まったまま。あまりの絶望に風呂場で手首の動脈を切り、自殺を図る。なぜ自殺を止まったかは犯人の落とし前をつけたいがため。

許せない主人公は男女を追ってギリシャに向かう。
機械に詳しい主人公は手製爆弾を作り、キャンピングカーに向かう。
ジョギングに出かけた二人を確認し、車の下に爆弾を置き、木の茂みでリモコンスイッチを握りしめる。ところが車の近辺で飛び交う小鳥を見て、思いとどまり、爆弾をのけて立ち去る。

再びキャンピングカーに現れた主人公、今度は爆弾の入ったリュックを体の前にかけ、勢い良くドアを開け中に入る、次の瞬間爆破は起きる。

移民、麻薬、タトウ、正義が勝たない裁判、etcこの作品のメッセージはつかみきれない。
やりきれない結末だが、妙に共感する自分もいる。

原題は「Aus dem Nichts」。



※ 車庫の雨漏り修理で、業者がシーリング作業にくる。
高圧洗浄してから22日ぶりだ。
これで直ってくれればいいのだが。