山崎朋子さんについて

※ 新聞に小さな訃報記事が載っていた。
10月31日糖尿病のため86歳没。

「サンダカン八番娼館」「サンダカンの墓」が出たのは70年代後半だった。
尤も私が読んだのは文春文庫だからで、単行本はもっと早くに出ていたはずだ。
映画「サンダカン八番娼館 望郷」は単行本のすぐあとだろうか。
主人公オサキさんは田中絹代山崎朋子役は栗原小巻、オサキさんの若い頃は高橋洋子だった。

80年代に入ってからだと思うが、なだいなだや山崎朋子が高松へ講演に訪れた。
山崎朋子は若い頃暴漢に襲われ頬に傷があった。その傷を隠すためか長い髪を常に片側に流していた。

「サンダカンの墓」に、サンダカンのからゆきさんたちの墓は全て日本に背を向けて建っている、と書かれてある。
中国近現代史が専門のK先生と福州へフィールドワークに行ったとき、何の話の途中だったかこの話が出て、K先生は日本に背を向けて建っているというのは事実でない、ノンフィクション作家としてこういう記述は致命的だと批判したのを覚えている。

K先生の指摘が的を得ていたのか、山崎朋子は以後ノンフィクションの仕事からは遠ざかって行ったように思う。澤地久枝の息の長い仕事ぶりに比べると対照的だ。
山崎は澤地より2歳若い。



※ 昼ごはん

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新聞に載っていた「アボカドシュリンプのサンドイッチ」を作ってみた。
アボカドは高血圧予防や整腸作用など効能が多いそうだ。
外で食べたことはあるが、買ったのは初めてで、アボカド自体の味はなく柔らかくて濃厚な舌触りだ。