赤瀬川源平さん、お疲れ様でした

★ 彼のことについて書いたことがあると思い調べたら、2006.10.19と2010.8.15にあった。
 
私は世の中にうまく適応しきれていないように見える人(というか世の中のあり方に異議を感じている人)に惹かれる。
彼の年譜の中で有名なのが『千円札事件』だが、結果は執行猶予つきの有罪判決になっている。
「通貨模造取締法」により裁かれているのだが、当然この法律は偽札を防止するためのものだ。
 
赤瀬川が作ったのは片面だけの札で、偽札作りの意図がなかったことは明らかなのに、有罪なのだ。
今、田中伸尚(のぶまさ)著『大逆事件』を読んでいるが、世の中は変わらないなあと実感する。
大逆事件も冤罪だったことが明らかになった後も、世の中は変わっていない。
国家権力は抹殺しようと思った人を犯罪者に仕立て上げたり、殺したりする。