旧満州その3

★ 今回は瀋陽
この都市の名は2002年5月の「日本総領事館脱北者駆け込み事件」で、世界的に有名になった。
一度館内の敷地に入った脱北者を、中国警察が引きずり出そうとするシーンが何度もTV放映された。
治外法権で日本側に脱北者の処置の権利があるのに、中国警察の行為を黙ってみている日本領事館職員の態度に世界から批判の声が上がった。


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瀋陽故宮博物院の東院エリアにある大政殿。形は遊牧民族のゲルをまねている。
清朝初期の皇帝が重大儀式を執り行った建物で、工事中のため中は見られなかった。
この建物から手前に向かい両サイドに、大臣執務室が並んでいる。
中は軍旗や武具などが展示してあった。

台湾故宮博物館などと異なり、調度品がほとんどなく、建物自体が博物院となっている。
ヌルハチホンタイジをたたえる建物にもなっている。


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清の初代皇帝ホンタイジとその妻の陵墓。
一番大切なのはこの最奥部にある墓だけなのだが、その敷地たるや広大で、その意味では明治神宮と似ている。
しかし特に警備員もおらず、何年か前明治神宮本殿の写真を撮ろうとして警備員に制止されたことを思い出した。神聖な場所の写真を撮るのはけしからんということだろう。
中国の方がこの点では民主的かもしれない。
敷地の入り口からエントランス入り口までも遠いので、雨でもあるしカートで移動した。


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今は遼寧賓館というホテルになっている旧奉天ヤマトホテル。


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現在瀋陽駅の旧奉天駅で、様式は東京駅と同じ。