大洗町から

※ 昨夜大洗町の民宿に泊まった次男から、今朝写真が送られてきた。

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茨城県大洗町磯前神社から撮った日の出。

次男はリフレッシュ休暇を利用して一人旅中だが、大洗町に観ておきたい場所があったようだ。

こんなに美しい日の出だが、大洗町はすぐ北に東海村、すぐ南に日本原子力研究開発機構がある。
大洗の方は昨年夏、東海村の方は20年ほど前大事故が起きた。
大洗には「常陽」と名付けられた高速増殖炉の実験炉があった。

高速増殖炉の開発は主要先進国では見切りをつけて中止されたが、日本・フランス・ロシア・中国・インドでは続けられている。

DAYS JAPAN」11月号は《福島第一原発 海洋放出迫る放射能汚染水》ートリチウム水の行方と健康影響ーで、佐藤和良(脱原発福島ネットワーク世話人いわき市議)、広河隆一DAYS JAPAN発行人)、河田昌東(NPO法人チェルノブイリ救援・中部)、ティム・ディアジョーンズ(英国の海洋汚染研究者)、おしどりマコ・ケン(夫婦漫才コンビ)らがレポートを寄せている。

大飯原発差し止め訴訟の樋口裁判長の判決文に「豊かな国土とそこに国民が根を下ろして生活していることが国富であり、これを取り戻すことができなくなることが国富の喪失である」とある。
おしどりマコは言う。「豊かな国土に根を下ろして生活する権利」をお互いに認め合うためには、地震の多いこの国で、原発を使うべきではない。原発事故後にそれが共有できなければおかしい。

2013年9月7日、安倍総理大臣はブエノスアイレスIOC・国際オリンピック総会で「状況はアンダーコントロール、汚染水は港湾内で完全にブロック」と発言し、当の東京電力をも驚かせた。
現在も規定を超えた汚染水トリチウムは他の地下水を混ぜて随時排水している。
安倍総理がアンダーコントロールは大ウソでしたと謝った話は聞かない。

美しい日の出が見られるのはいつまでのことだろう。
あるいは美しい日の出はあっても見る人間がいなくなるのは?